♪ T.C.A.会報   2009.8.28 第183号
 9月行事予定
 9月 4日(金) 定期練習 勤労福祉会館
   11日(金) 定期練習 勤労福祉会館
   12日(土) パート練習(音取り) 佐奈川公民館
   14日(月) ボイストレーニング 佐奈川公民館
   18日(金) 定期練習 勤労福祉会館
   25日(金) 定期練習 勤労福祉会館
   28日(月) ボイストレーニング 佐奈川公民館

♪ BassのY.N.さんから記事をいただきました。♪

いい合唱はいい耳から
 絶対音感がある人は、すべての音の高さがわかり、表現できます。たとえばピアノのC の音が鳴った時、鍵盤を見なくてもそれがすぐにC だとわかります。楽器に限らず、コップをたたいた時の音とか、ウ〜ウ〜というサイレンがどの高さからどの高さまでの間で鳴っているということもわかってしまいます。ですから音を取る時でも楽器などは一切不要。自分の音感だけで指示できます。便利ですね。
 でも、考えてみると、そういう人は音が上ずったり下がったりすると気になってしかたがないのではないかと思ってしまいます。全く気にならないというのも、それはそれで問題だと思いますが。

 対して、相対音感は音程や和音を正しく感じ取る力です。長3 度や短3 度とか5 度の音程はどういうふうに鳴るのか。2 度(全音、半音)はどう響くのか。同音やオクターブは幅がなく均一の音になっているか、などなど… 。私は、合唱をする人にとっては、相対音感の方がずっと大事だと思います。耳を研ぎ澄ませてパートの音をーつに合わせ、さらに他のパートの音を聴くのです。よく聴き合うことで、美しいハーモニーが生まれます。もちろん、声を合わせるための前提として、正しい発声や呼吸法が必要になります。地道な試練ではありますが、いい響きを得るための王道だと思います。声のハーモニーが決まったときは、鳥肌が立つほど気持ちがいいですよ。
 いい響き、正しい響きがわからないなら、いい合唱をたくさん聴くことです。演奏会でもコンクールでもCD に収録された合唱曲でも。そのへんのテキトーな演奏ではなく、元手を払ってきちんとした演奏を聴きましょう。演奏の楽譜があるとなおいいので、楽器屋さんに尋ねるとか、インターネットで楽譜を販売しているホームページを通して買うのも良いでしょう。
 いいものをたくさん聴いていると、耳が良くなります(聴力ではなく、音程や響きを感じ取る確かな耳) 。耳が良くなると、そういう響きに合わせようとしますから、合唱も良くなります。いつもテキトーな歌い方ですませていては、耳が育ちません。団員一人ひとりが音に敏感になり、より良い響きで、聴いていただく方にも自分たちも、より大きな感動・満足が得られるよう、がんばりましょう。
(Bass/Y.N.)
 (編集担当:川合)