♪ T.C.A.会報   2003.5.30 第107号
 6月行事予定
 6月 6日(金) 定期練習 佐奈川公民館
    8日(日) 強化練習 13:00〜 佐奈川公民館
    9日(月) ボイス・トレーニング 佐奈川公民館
   13日(金) 定期練習 勤労福祉会館
   15日(日) 強化練習(2ステ)13:00〜 八南公民館
   20日(金) 定期練習 勤労福祉会館
   23日(月) ボイス・トレーニング 佐奈川公民館
   27日(金) 定期練習 勤労福祉会館
   29日(日) 強化練習(2ステ)13:00〜 八南公民館
★ 勤労福祉会館の和室は「さつき」のみのため和室での練習はできません ★

6月は練習会場が色々変わります。パートで確認して間違えないようにね。

「ナイショ話」の秘密  合田道人 著「童謡の謎3」より

 作詩者 結城よしをは大正9年、山形県で生まれた。この時代の男の子たちはお国の為、戦地に赴くことが一番の誉れであった。そして、それを誰も不思議だと感じていなかった。童謡や唱歌を聴きながら故郷を思い出す。幼き日々に帰ってゆく。母国のため、故郷のために頑張って戦おう、兵士の心の慰めのためにも詩を書こう、よしをはそう思っていた。
 昭和14年、よしを19歳「ナイショ話」がうまれた。戦争はますます激化したなかで、なぜあんなにも可愛らしい「ナイショ話」がうまれたのか。「ナイショ話」とは外に漏れてはいけない話である。心の中に秘められた思いである。大好きな子供たちの愛や未来を奪い取る戦争を愚かだと思っていた。
 戦争で散り行く父、爆弾で命を落とした母、残された子供たちはどうするのだ。ひとりでは生きていけない子供たち。自分の心の内を大っぴらにできない現実、だからこそ、ないしょでなくてはならなかった。
 昭和16年7月入隊。そして北洋、南方を経てパラチフスに感染。小倉の病院にて、両親に見守られる中で昭和19年9月病死。
 最後の言葉「神様が僕にいいことを教えてくれた…それは童謡。僕の童謡を本にしてください」 坊やのお願いであった。

第13回全国 童謡・唱歌サミット in とよかわ

 7月5日(土) 記念コンサート
      午前     リハーサル
      13:30  開会 記念シンポジウム
      15:30  記念コンサート
      第1部
         19番  朧月夜(アカデミーのみ)
         25番  冬景色(アカデミーのみ)
         27番  夏は来ぬ(歌手6名とアカデミー)
      第2部
         21番  故郷   全員

 7月6日(日)  アンコールイベント(ひろがれ童謡コンサート)
          リハーサル 時間未定
      15:00  開演
       第1部   1番目  豊川の四季と童謡

             10番目  春よこい(アカデミーのみ)
       第2部 インプレッションズと国府高校
                10番目  赤い風船とんだ(新曲1番目)
                20番目  ふたあつ(歌手全員とアカデミー)
                21番目  ないしょ話(歌手全員とアカデミー)
                22番目  夕焼け小焼け
               (歌手全員・少年少女・
アカデミー)

 童謡サミットは東京の童謡協会で計画するので連絡に時間がかかると同時に歌手・作詩・作曲者協会の出番もあるため、思う通りにならないことをご理解ください。 (T.E.)

 「童謡の謎」の著者、合田道人氏は「なぜ子供が歌わないか」の問いに対し、「大人が童謡を伝えていないから」と答えています。錦織健氏はコンサートの中で必ず唱歌を取り入れ「唱歌、歌曲を歌うことは歌い手の義務である。わたしたちが歌わなければ誰も歌わなくなる」と唱歌の大切さを語っていました。
 昔の日本の姿や美しい言葉を伝えるためにも、唱歌は大事なものだと思います。
 昔の日本人の情緒、心意気、連帯感は歌の中にしかなくなってきました。歌で味わうためにも私たち合唱人の責任も重大なものになると思います。「童謡サミット」を機会に美しい日本を見つめ直したいと思います。(pochi)

 
 (編集担当:.pochi.)