♪ T.C.A.会報   2002.12.20 第102号
 2003年1月行事予定
 1月10日(金) 定期練習(初練習) 勤労福祉会館
   11日(土) パート練習(音取り) 佐奈川公民館
   17日(金) 定期練習 勤労福祉会館
   24日(金) 定期練習 勤労福祉会館
   27日(月) ボイス・トレーニング 佐奈川公民館
   31日(金) 定期練習 勤労福祉会館
★ 勤労福祉会館の和室は「さつき」のみのため和室での練習はできません ★

今年もあとわずか。今年は第20回記念定期演奏会で青島先生の委嘱作品を演奏でき、中部合唱コンクールに出場のために富山県まで行き、三遠南信合唱の集いで豊橋での初演奏を遂げるといった、盛りだくさんの1年だったと思います。来年は21年目です。さらに「大人」のアカデミーを目指しましょう。Merry Christmas!

♪私の練習法♪■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
「音がとれない」、「練習に来てもなかなか上達しない」、「先生に同じことを何度も注意される」、・・・。どうしたらもっと美しいハーモニーが作れるのだろうか? やはり何と言っても個人個人の努力が不可欠なのではないでしょうか。そこで、皆さんがどのように努力しているか、まずはテノールの2人の方に「私の練習法」を聞いてみました。また、編集者自身の場合も書いてみました。

♪<T.K.さんの場合>
 僕は家では練習したことが1回もありません。ただ1つだけしかしていません。それは毎回の練習をテープにとり車の中で運転中ひたすら聴くという方法です。週にだいたい6時間は運転するのでその間、常に聴きます。そうするとその時金曜日2時間の練習少なくとも3回、下手すると5回は聴くことになるわけです。音は絶対覚えますし、自分の発声の問題点、曲想の付け方、先生の注意点、和音の進行などすべてチェックして次回の練習には前回注意されたことはまず気をつけます。こんなやり方も上達の一つの方法だと思いますよ。お手軽でものぐさな方にはおすすめです。

♪<J.N.さんの場合>
僕の練習方法は、
@  練習時間の確保。一日、誰でも持ち時間は24時間。如何に無駄な時間をなくすか、どうやって時間を作るか。とにかく練習しなくっちゃ曲をモノにできないのでこれが第一段階。朝の通勤の車の中、行き帰り、20分。昼の休憩の中で時間の取れる時、30分。帰宅してからは、家族が寝てから30分。大体時間の取れる時は一日コンなところ。今の時期は新曲の音取りで毎日5分でも時間を取るようにしています。
A     その音取りですが、まだ譜面即声出しにはつながらないので、なっちゃん(うちのパソコン)に頼んで楽譜を演奏してもらって練習しています。常にそのデータを持ち歩いて先の時間の取れるときに聴けるようにしています。
B     今この時期は予習、復習です。新譜をもらったら先ず取れないなりに自分の出来る所を音取りしてみます。もちろん殆ど外れていますが、それでも6年前より少しは合っている所が増えてきました。その後なっちゃんに音出ししてもらって違っているところを確認します。100%機械に頼ってしまうと自分で音が取れなくなることが判ったのでなっちゃん頼みは止めました。金曜の練習の後MDに収録した音で再確認。でも実際1日1ページ出来るかどうかやっとのところです。
C    声を出してみる。ソレを聞いてみる。そりゃあ恥ずかしくて聴けたもんじゃないですけど、悪い所が何処だか先生の言われたことの意味がこの時わかるんです。だいぶ遅いですけど。解らないままよりマシかなって。結構ぐさぐさ来て落ち込んだりしてます(^_^);
D   本番近くになると金曜データをひたすら聴いて一緒に歌う。体に覚えさせないと安心できません・・・って何時も大丈夫って訳じゃないですけど・・・皆さんと一緒に歌わさせて貰うには此れぐらいしないと歌の邪魔になりますしね。


♪<管理人の場合>
 ト音記号の五線譜の冒頭にフラットが4つ付いた時の第3線の音は? そしてそこにシャープの臨時記号が付いた場合は? その音はこの世でただ一つの音のはず。なのにその音が分からない。誰かがそれを階名に読み替えてくれたとしても、ピアノの鍵盤が目の前にあったとしても、結局は音に翻訳する能力が必要となり私にとっては猫に小判。でもその音が何としてでも知りたい。他人に頼るのではなく自分で知りたい。五線譜の音符を直接音にしてくれる楽器はないものか・・・? あった! MIDI(入力した楽譜からコンピュータによって演奏する方法)だ! 私はこの発見以来、MIDIを愛用しています。
 MIDIを単に自分のパートの音取りマシンとしてだけ使うのではもったいないです。MIDIは入力に魂を込めれば込めるほど音楽的な「味」が出てきます。たかが機械ですが侮れません。ピアノを含む全パートを入力し、パート別に音色を変え(自分のパートははっきりと聴き分けられる音色を選ぶ)、強弱記号や速度記号などの音楽記号もすべて楽譜通りに入力すれば、何と美しいハーモニーが・・・。とても機械音とは思えないほど背筋がゾクッとくることだってあります。「ああ、なるほど、そういうことか!」と楽譜に納得できます。曲全体の中で自分のパートが果たすべき役割が分かります。「自分たちもこんなふうに歌えたらいいな」と思います。嬉しくてついつい何度も繰り返し聴きたくなります。MDCDに録音して車の中でも聴きます。もうこの時は「自己練習」というよりは「音楽鑑賞」という楽しみに変わっています。そしてMIDIを何度も聴くうちにいつの間にか脳裏に焼き付き覚わっているのです。こうして覚えた後に練習にのぞむと、実に練習が楽しいものになります。音が取れていなくて周りの人に合わせて口パクしている最初の頃の虚しさとは雲泥の差です。
 やはりポイントは夢を持つことだと思います。夢があるとそこに向かう努力が楽しくなります。MIDIは私に夢を与えてくれました。

【コンサート情報】
   1月13日(月・祝) 名古屋二期会 ニューイヤーオペラコンサート16
      愛知芸術劇場コンサートホール 開演5:30pm(近藤惠子先生ご出演)
 (編集担当:.管理人.)